長年住み慣れたご自宅をリフォームすることを決意したN様。
一番のご要望は床。マンションの1階で床下に懐があり、布基礎であったことから白アリ被害がありました。その為床は全体的に傾いている状態でした。以前アールスタジオで施工したマンションでも1階で白アリ被害があった事例があった為、当時の施工写真などをお見せしながら施工の打ち合わせを重ねていきました。
全ての床壁を解体し、床下に束石を配置して、鋼製束により大引きを支え、床を施工していきました。断熱材を入れ、防蟻処理もして床の施工は完了です。

もともと収納に悩んでいたN様。部屋数を変えずに収納を増やす為、和室の畳にパナソニックの畳が丘を採用しました。小上がりの畳の下は全て収納として使うことができます。また、板間の上の収納造作に加え、板間の部分も板に掘り込みがしてあり取り外すと収納になっています。さらにスペースを無駄にしない為に反対側の洋室側にもハンガーパイプを低い位置に付けバッグなどをぶら下げて収納することができるようになっています。

LDKには腰壁を設けることでキッチンとしての空間を確保し、食器棚や冷蔵庫が配置しやすいようにしました。隣の洋室とは3枚引き戸により開放的に広く使うこともできる可変性のある間取りにしました。全体的に白を基調とし、明るい空間となりました。

今回はマンションでも白アリ被害があるという少し珍しいケースだっため、その分工事も大掛かりなものとなってしまいましたが、N様のこだわりが全て詰まった毎日を快適に過ごせる住まいになりました。