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天井のシミや雨漏り、放っておくとどうなる?
天井のシミや雨漏り、放っておくとどうなる?
天井にシミができたり、突然水滴がぽたぽた落ちてくる雨漏り。もし見つけた場合には、早めの対処が必要です。
今回は、天井のシミや雨漏りを放っておくとどうなってしまうのかをご紹介します。
天井のシミや雨漏りの原因
①屋根や外壁からの雨漏り
屋根や外壁などが風災被害や経年劣化で破損していると、雨が降った時に破損箇所に出来た隙間から雨水が侵入してきます。その侵入した雨水が屋根裏や壁を通って室内に染み出してくると、天井にシミとなって出てきたり、水滴が落ちてきたりする場合があります。
②害獣
屋根裏、天井裏に入り込んだネズミ、コウモリ、イタチ、ハクビシンなどの害獣が排泄した糞尿の汚れが、天井にシミを作ることもあります。これらの害獣は夜行性の為、住人が寝静まった夜に動き始めます。天井のシミ付近から夜に物音や足音が聞こえてくる場合は、害獣が天井裏に棲みついている可能性があります。
③結露
結露は、室内と室外に気温差があり、室内の温かく湿った空気に含まれる水蒸気が、冷たい外気によって冷やされることで水滴となって現れます。暖房を使う冬に特に起こりやすく、温かい室内の空気が壁や天井の隙間などから屋根裏に入り込み、断熱材の外側付近の冷たい外気に冷やされ結露となり、天井にシミとなって現れる事があります。
④上階からの水漏れ
マンションや2階に水廻りがある戸建ての場合、上階からの水漏れが原因となる事があります。水廻り設備の詰まりや、配管のサビ、破損、凍結による破裂などの原因が考えられます。
天井のシミや雨漏りを放置すると…
①建物の構造部分が腐敗する
雨漏りによって大量の水分が壁内部に侵入することで、建物の構造部分である柱や梁を腐敗させる原因になります。構造部分の腐敗は、建物の強度そのものの低下にも繋がります。
②カビなどが原因となり健康被害が発生する
雨漏りで染み込んだ水分によって湿度が高い状態が続く為、カビが生えやすくなってしまいます。空気中に飛散したカビの胞子を長時間吸い込んでしまうと、アレルギー症状やシックハウス症候群の原因となります。
③白蟻が発生しやすくなる
白蟻は濡れた木材や腐った木材を好む性質があります。その為、雨漏りによって構造内部の木材が濡れたり、腐ったりしていると、白蟻が引き寄せられ、被害が発生する恐れがでてきます。
天井のシミや雨漏りの調査方法
①目視調査
天井のシミや雨漏りの原因となる箇所を目視により調査します。シミのある天井の屋根裏の状況や、屋根、外壁、ベランダ、窓廻りなど亀裂や隙間がないかどうか確認していきます。
②放水検査
放水検査とは、雨漏りの原因と推測される部位に実際に水をかけ、雨漏りを再現する調査方法です。雨漏りは大きなものの場合、目視でもある程度原因箇所を判別することができますが、水をかけて実際に雨漏りを発生させることにより、さらに高い精度で雨漏りの原因箇所を見つけることができます。
工務 小林
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