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屋根材のアレコレ
普段はなかなか目につく機会の少ない「屋根」
雨漏り修理やメンテナンス、リフォームの工事に迫られて、初めて
– どんな種類があるんだろう?
– 耐用年数はどのくらいあるの?
– メリット・デメリットは?
など…といったことを知りたいと思うのものかもしれません。
しかし、10年に一度は定期的なメンテナンスが必要とされる屋根材もありますので、
ご自宅の屋根がどんな種類なのか、ご確認の参考にしていただければ幸いです。
屋根材の種類
今回は、一般住宅で多くみられる屋根材を紹介します。
■ 粘土瓦
– 耐用年数 50年~ –
天然素材の粘土を焼いて作る屋根材です。
「素焼き瓦」、「いぶし瓦」、「陶器瓦(釉薬瓦)」の3種類が主流です。
耐用年数が長く、昔ながらの家でよく見かけると思います。
近年は施工費用は高くつきますが、メリットが多いので瓦葺にこだわる新築を建てる際には検討してもいい屋根材です。
メリット
・耐用年数が長い(50年以上)
・断熱性・防音性が高い
・瓦の修理は1枚づつ交換が可能
・割れた瓦はコーキングでの修復が可能
・塗装のメンテナンスが不要
デメリット
・施工費用(初期費用)が高い
・重く、耐震性が低下する
■ セメント瓦(モニエル瓦)
– 耐用年数 20年~30年 –
セメントやコンクリートを材料として作る屋根材です。
デメリットが多く、残念ながら近年はほとんど生産されていません。
セメント瓦の屋根は、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
ご自宅の屋根材がセメント瓦なのを知らないため、瓦だから塗装の必要がないと思われている方も多く…
塗膜の剥がれや色褪せ、コケやカビの発生を放置しておくと、瓦の破損するため、場合によっては葺き替え工事になり、大きな出費が!ということにもなりかねません。
まずは、ご自宅の屋根の瓦屋根が「粘土瓦」なのか「セメント瓦」なのかを確認してみることをおススメします。
メリット
・施工費が、粘土瓦より安い
・断熱性・防音性が高い
デメリット
・耐用年数が粘土瓦より短い(30年)
・定期的な塗装メンテナンスが必要
・重く、耐震性が低下する
■ 化粧スレート
– 耐用年数 20年~30年-
セメントなどを材料にして作る屋根材です。
近年、新築で一番多く使われています。
耐用年数も20年~30年ありますので、コストパフォーマンスが良い屋根材と言えます。
割れやすい為、定期的(10年目安)な塗装メンテナンスを欠かさず行いましょう。
メリット
・施工費用が安い
・瓦より軽いので耐震性が高い
デメリット
・塗装のメンテナンスが必要
・割れやすい
■ アスファルトシングル
– 耐用年数 20年~30年 –
ガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、表面に石を吹き付けた屋根材です。
天候が穏やかな海外ではよく使われていますが、台風の多い日本では、最近まであまり使われていませんでした。
しかし、近年、カバー工法(※)で施工する自宅が増えたことで、アスファルトシングルが使われるようになりました。
塗装は必要ありませんが、コケが生えやすいので定期的に洗浄することをオススメします。
※カバー工法:古い屋根のうえに軽い屋根を張ってかぶせる工事方法
メリット
・施工費用が安い
・軽量の為、耐震性が高い
・割れない、さびない
・塗装のメンテナンスが不要
・デザイン性が高い
デメリット
・風で飛びやすい
・表面の石が落ちてくる
・コケが生えやすい
■ ガルバリウム鋼板
– 耐用年数 20年~30年 –
– 耐用年数 20年~30年 –
アルミニウムと亜鉛、シリコンによってメッキ加工された屋根材です。
軽量の為、カバー工法の際に重宝されています。
スレートと同じく定期的な塗装メンテナンスが必要になります。
ガルバリウム鋼板は、スレートや窯業サイディングよりも若干、施工価格が高いです。
メリット
・軽量の為、耐震性が高い
・防水性が高い
デメリット
・傷がつきやすい
・防音性が低い
・塗装のメンテナンスが必要
■トタン屋根
– 耐用年数 10年~20年 –
亜鉛でメッキ加工した薄い屋根材です。
デメリットが多く、一般的な住宅ではあまり使用されません。
平屋や倉庫用など費用を抑えたい時に検討する屋根材になります。
最後に
屋根材によって施工方法やメンテナンスが異なりますので、しっかり確認していきましょう。
個人的におススメしたいのは、
新築住宅なら、「粘土瓦」か「化粧スレート」
リフォームなら、「ガルバリウム鋼板」
・葺き替え工事:「化粧スレート」か「ガルバリウム鋼板」
・カバー工法 :「アスファルトシングル」か「ガルバリウム鋼板」 です!
屋根材を選ぶポイントには、価格、デザイン、耐用年数などがあげられます。
当社も無料点検や無料見積が可能ですので、是非一度ご相談ください。
コーディネーター 上田
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