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スケルトンから間取りを決めるときのポイント

スケルトンから間取りを決める時のポイント

「スケルトン」とは日本語で「骨組み」を意味します。
スケルトンリノベーションとは天井や梁、壁などの建築構造の動かせない骨組み(躯体)以外のすべてを解体し、
間取りや内装を一から造っていくリノベーションのことで、かなり大規模な工事になります。

スケルトンから間取りを決める

解体後のスケルトン空間

別名「フルリフォーム」、「全面リフォーム」、「フルリノベーション」とも呼ばれます。

配管等の見直しができる

普段は床下や壁の中に隠れて見えませんが、実は配線や配管が古くなっていた…なんてことも多くあります。
スケルトンリフォームはそれらを一新できるチャンスです!

配線や配管が古くなると、漏電や水漏れに繋がる恐れが出てきます。それらは単体での工事を行う場合、床を剥したり壁を開口するなど付帯工事が必要になるため、スケルトンリフォームを行う際に合わせて見直すのがおすすめです。

注意点

■ 壊せない壁がある

構造上必要な柱や壁(耐力壁)は撤去してしまうと建物自体の構造が崩れてしまうため、基本的に撤去できないと認識しておきましょう。
「この壁をなくして部屋を広くしたい」といったお問い合わせも多くありますが、ご希望の間取りの実現が難しい場合もあるため、それらを生かしたプランを考える必要があります。

■ 構造や工法に注意

スケルトンリフォームの難易度は、構造や工法によって変わってきます。
また、難易度によっては費用が高額になる恐れがあります。

造軸組工法(在来工法)

主に木の柱や梁で骨組みを作り、建物を支えています。
比較的間取り等の変更はしやすい工法です。

ーバイフォー(2×4)工法

フレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支えています。
そのため、高い耐震性・耐火性・断熱性・気密性・防音性をもつと言われていますが、壁の撤去が難しいため木造軸組工法に比べて間取り等の自由度は低くなります。

筋コンクリート(RC)工法

鉄筋コンクリート造には、ラーメン構造と壁式構造の2種類があります。
ラーメン構造は太い柱と梁で建物を構成しており、間仕切りを取り除くことができるため、
間取り変更は比較的容易に行えます。
一方、壁式構造は壁と床で建物を支えています。耐力壁は撤去することができないため、
間取り変更に制限が生じる可能性があります。

骨工法

鉄骨工法には、重量鉄骨造と軽量鉄骨造があります。
重量鉄骨は軽量鉄骨に比べて、強度が高く、柱の本数が少なくて済むので、構造に影響のない範囲で間取り変更の自由度が高くなります。

■ 管理規約をチェック

マンションの場合、リフォームする際には管理規約の確認が必要になります。
一般的には、共用部となる玄関ドアや窓はリフォームできない場合が多いです。
室内に関しては、構造に影響のない範囲で間取り変更を自由に行えます。
ただし、専有部分であってもマンションの規約で禁止されている工事は行うことができないため、注意が必要です。

■ 配管の勾配の関係で水廻りの大きな移動が難しい場合がある

水廻りの排水は適切に水が流れていくよう、一定の勾配の確保が必要になります。
マンションにある縦方向の配管(上下水道やガス管等)が通っている「パイプスペース(PS)」は、既存の位置から移動することはできません。
水廻り設備の移動は、PSからの距離が遠くなりすぎると勾配が確保できなくなってしまうため、理想の位置への移動が難しい場合があります。
ただし床の高さを上げたり、壁を二重壁にして壁を厚くする「ふかし壁」などの施工で調整を行えば対応できる可能性もあるため、まずは、施工業者に相談してみましょう。

生活の動線を考えて

工事が完了し、実際に生活してみたら
「リビングを広くしたことによってキッチンが窮屈になってしまった」
「隣の部屋へ行くのに遠回りをしなければいけない」
「家事をするために何度も行ったり来たりしなければならない」
など、不自由なことがたくさん出てくるようでは、せっかくのリフォームが台無しになってしまいます。

スケルトンから間取りを考える

【スケルトン状態】

スケルトンから間取りを考える

【施工後】

お打ち合わせの段階から生活動線を意識し、無駄のない間取りにすることで快適な住まいづくりができます。
また、購入(設置)予定の家具・家電が決まっている場合は、それらも含めた間取りの検討をお勧めします。

スケルトンリフォームで間取りをイチから考えるときには、
部屋の広さや必要な部屋数だけではなく「生活動線」 を意識することが大切です。

アシスタント 丹羽

当社のホームページでは、スケルトンから間取り変更した施工事例もご紹介しております。
★★★団地の施工事例」も合わせてご覧ください。
すまいの気がかりや困りごとなど、ご気軽に「お問い合わせ」フォームからご相談ください。

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